初診日を決める「相当因果関係」
●過去の病気の初診日も重要
糖尿病では眼や腎臓などに病気を併発することがめずらしくありません。
糖尿病で目の病気である網膜症になった場合、「初診日」はいつになるでしょうか?
実は網膜症の初診日ではなく、糖尿病の初診日までさかのぼります。
つまり、糖尿病と網膜症では「相当因果関係」があると判断されます。
「相当因果関係」とは、初診日を決める上で重要な考え方の一つです。
その意味を簡単にいうと、過去の病気と現在の病気に関連性があるかということです。
障害認定基準によると、もし前の病気やケガなければ、後の病気やケガは起こらなかったであろうと認められる時は、前の病気との間に「相当因果関係」がありと判断して、前後の傷病を「同一傷病」として取り扱うことになっています。
●事故と精神障害は因果関係あり
相当因果関係「あり・なし」と取り扱うケースは次のように示されています。